M128 #Especia
「卒業も含めてそれも彼女の人生なんだから応援してあげないと。」
これは僕が「相談は踊る」のラジオに出演した時にライムスターの宇多丸さんにかけてもらった言葉だ。
EspeciaのEstlleraツアーの静岡公演まで話は遡るね。
この時の公演、何時もの出囃子で5人が登場したんだけどいつもと空気が違う
よくみると脇田もなりさんが泣いている。
理由はわからなかったけど彼女はうっすらと涙を浮かべながら歌い踊っていた。いったい何があったのかわからなかったけど、この日僕の目線は脇田もなりさんから離れる事はなかった。
そして終演後の特典会で僕は「もっともっと応援するからがんばって」みたいな事を話したけどもなりさんはちょっと困ったような顔をして「頑張る。」て小さくガッツポーズをしてくれたけど少しの違和感を感じたけどきにしないようにしてたんだ。
そしてその日なんで泣いたのか?という問いにもなりさんは「赤いTシャツ(もなりさん推し)の人がたくさんいたから」と答えた。当時は意味不明な言葉だったんだけど、あとで考えるとこの時にはもう何かを決断したって事だったんだね…。
ツアー1月のファイナルを残すのみとなった12月のある日。NU茶屋町でのイベントでいつものようにもなりさんと会話をする。でもこの日はいつもとちがってもなりさんの方から「1月17日のツアーファイナルってきてくれるの?」と。
僕はややドヤ顔で「もちろん。チケットもとっくにゲットしてるよー」というと食い気味に「絶対、絶対、絶対来てね。約束だよ。」と言われた。僕はこんな事言うてくるの珍しいなー。集客厳しいのかなーくらいに呑気に構えていた。
そして年が明けて運命のツアーファイナル。最高から最悪に突き落とされる時がくるなんて考えてもいなかった。
重大発表と称して清水MGから卒業するメンバー「脇田もなり」の名前を告げられて目の前が真っ暗に。
心の準備できていなくて不意打ちされると人間こうもダメになるのかという事を思い知らされた。COASTのビールを手持ちのお金が無くなるまで飲み続けるしかなかった。
とりあえず2月末の卒業までに体験できるやつは体験しよう。2月末まで体験できる現場はもう数える程しか残ってなかった。現実は残酷だ。
気持ちを切り替えてもなりさんの生誕があると思うように。
僕はチケット発売の日を遅番にしてもらって大人げなく5分前からロッピーの前に居座って整理番号「1番」を手に入れた。
生誕でのみんなへの手紙とアビスは一生の宝物だと思えると同時におめでとうが言えるのもこれが最後かと思うと正直寂しさの方が勝っていた。
新しいアルバムの予約イベントもドンドン消化して特典会でも何を話していいかすらわからなくなってしまっていて、恥ずかしい話だけどこの頃の僕はかなり挙動不審だったんだ。
それでも悪戯に時間だけが過ぎて行ってどうやって折り合いをつけていいかわからなくなっていたそんなある日。毎週、楽しみに聴いている「相談は踊る」にお悩み相談をおくってみようと思いついた。
いま心にある気持ちをメールにしたためた。
採用されなくても誰かに読んでほしいとそれだけだった。実際その週の「相談は踊る」では採用されなくて、ここのどっかちょびっとだけ「採用されないかなー?」という思いもないわけでなかった。
その翌週の金曜日に普段は鳴ることのない僕の携帯電話に知らない番号から着信があった。仕事でトラブルもあったのでその連絡だと思って出てみると「TBSラジオです。相談は踊るに明日電話で出演してみませんか?」というではないですか。僕は断る理由もなかったので電話出演してみる事にした。
その日のゲストはライムスターの宇多丸さん。パーソナリティのジェーン・スーさんとお二人ともアイドルに詳しい方々だ。
2/20運命の日がきた。
20時過ぎに電話がなって思いの丈をお話しさせてもらった。
1:08:00 位から
ラジオで、僕の上手くいってない人生がEspeciaの皆がうまくいくようにしてくれたという言葉につっかえてた物がとれたようになってざわざわしていた心が嘘のように楽になった。
この時実は5人のEspecia最終公演のチケットを発券すると何がが終わるような気がして
発券できずにいたんだけど翌日発券した。
これ以降はライブを目に焼けつけようという思いといままで有難うという感謝の気持ちで見れるようになったし脇田もなりさんのこれからの人生も、2人になったEspeciaも応援していこうと素直に思えた。
ラストの恵比寿も、本当のラストのビレボアも寂しい気持ちがないわけではなかったけど穏やかに見れた気がした。
ただ、終電の都合でビレボア終了まで残る事はできず写メもとれなかったのは残念だったけど。(他の方が僕の為に写真をとってくれたの超うれしかった。)
そしてその日から6か月が過ぎて脇田もなりさんがまた歌い始めるとのニュースが。
歌を諦めてなかった事が本当にうれしかった。
「推してる子の夢の続きが見れるなんで最高ですね。」という言葉を頂いて時に冒頭の言葉を思い出した。
「卒業も含めてそれも彼女の人生なんだから応援してあげないと。」
そう僕は幸せな事にまた脇田もなりさんを応援する事ができるんだ。
2016/9/23 夢の続きのまた始まるよ
追伸:
ラジオに出た翌日エゴサしてフルボッコだったらどうしようと思ったけどそこまで叩かれてなかった。その中に一人Especiaの曲を聞いてみたらよかったのでiTunesで購入したという人がいて本当にうれしかった。
後日スーさんがコラムにしてくれてたのも驚いた。
http://mainichi.jp/articles/20160227/ddl/k13/070/126000c
最後まで読んでくれたもの好きなあなたありがとう!