またいつか5人でステージに立つ日がきたら
“またいつか5人でステージ立つ日がきたらいいねっ(*^o^*)♡
何歳だろう?笑笑
なんちゃってですね。。。笑”
これは脇田もなりさんがEspecia時代に書いた最後のブログの一文だ。
これがなんと2022年6月18日に現実のものになったというお話です。
当時の僕は悲しみに暮れながらみたこのblogはほんとうに無理やん。なんちゃってやん!!という落胆と諦めに支配されていた。
Especia5人体制の最後の東京公演だった恵比寿The Garden Roomの日の朝、夜行バスで早朝に東京に着いた僕はやることがないのでとりあえず恵比寿まで移動してだらだらしてた。初めて行く会場だし場所だけでもチェックしにいくか?とスマホ見ながら会場へと向かおうとした、その時、Especiaの5人が山手線の改札から出てくるのが見えた。
手でも振ろうか?とおもったけどメンバーみんな硬い表情だったので上げた手をひっこめてしまった。メンバーが一緒に移動するわけでなく一定の距離をたもったまま恵比寿の長い長いムービングウォークをキャリア転がしながら歩いている。
このなんともいえない重苦しい空気を体験してしまった僕は、ああ大好きなEspeciaは本当に終わるんだなぁと悟ってしまった。
そしてこの恵比寿の公演と翌日の大阪ビレボアの公演をもって5人のEspeciaは幕を閉じた。
もなりちゃんが最後に更新してくれたブログにかいてあったのが冒頭の「また一緒に…。」という言葉を僕は鵜呑みにはできなかった。
その後も、もなりちゃんがソロに転身して頑なにEspeciaの名前をださなかったこともありもう絶対5人が揃うことなんてないと感じていた。
それがなんと結成10周年のイベントで1日限りの再結成をするというではないですか?めちゃくちゃ嬉しいけど怖い。そんな思いでチケットを申し込んでみた。
なかなか当落が発表されないとヤキモキしてた4月の最終日。ついに当落の発表。ぼくのTwitterでは落選祭りだったので結果を見るの怖くなった。とりあえず勢いつけるために鳥貴族で焼き鳥をメガジョッキで流し込む。
いい感じに酔っ払ってチケットサイトからのメールを見るとまさかのご用意されてました。
めちゃくちゃ楽しみにして当日を指折り数えて待っていたんだけど、ふとした瞬間にあの恵比寿の時に見たメンバーの硬い表情が頭によぎって怖くなったりもした。
そしてついに当日。入場待ちしてるときに前後の方とビジョンは狭いので最前はメンバーとおなじ5人くらいしかいれないとかステージ高いので最前の人はメンバーの膝小僧しかみえないとか本当とも嘘とも言えない他愛もないことを話してた。
程なくして入場しびっちりつまったビジョンの照明が暗転した。いただいたサイリウムを点灯してメンバーの登場を待つ。
が、肩透かしをくらわされたようにメンバーがなかなかでてこない。
ここまで来てもまだ不安がよぎる僕。
そしてついにメンバーが登場し恐る恐る顔をみるとみんな表情が柔らかくて優しい目をしてる。
もう、僕にとってはこれだけで十分だった。頭の中のモヤモヤが晴れると同時に涙が溢れてとまらなくなった。
ぼくはメンバーの醸し出すこの空気感だけで全てが満たされてしまった。
もちろんライブは最高だったけどその話はまた別の機会に。
脇田もなりさん。
あなたが2016年3月2日書いたブログの「またいつか5人でステージに立つ日がやってきたらいいね。」は2022年6月18日にちゃんと実現したんだね。
あ り が と う 。
まだ脇田もなりさんの当時のblog記事残ってます