Pefumeを好きになったきっかけの人がPerfumeと出会うよ #prfm

9/21でPerfumeが11周年だ。

そしてその一環のプロモーションとして3人が別々の場所でラジオにでたりする。

大阪はかしゆかちゃんとの事で公開録音のPTA(ファンクラブね)の優先入場に応募したりしたけど当たらなかった…。

他の地域はどうなのかなーと思ってネットを漁っていると、のっちさんは福岡でやるとの事。

どの番組かなーとおもったらなんと「ラジ☆ゴン」ではありませんか。

しかも水曜日でDJはちんさん。

ちんさん?誰それ??みたいな感じでしょうけど、この「ちんさん」なる謎の?人物がが僕をPerfumeを好きにしてくれた張本人だ。

その昔(今でもだけど)電子小物が好きでPDAPalmというのにはまっていた(今のスマホの先祖のようなものです)

そのころにネットを漁ってみつけた、ちんさんのやっていた「ぱーむ盆地」というHP(当時はBlogとかなく全部ホームページから情報を獲ていた)が大好きだった。

そのちんさんのHPの中でPerfumeが紹介されていたんだ。あれはYouTubeが世に出だした頃に「本格的なテクノの楽曲に無理やり歌詞をつけて、しかもヘンなコンテンポラリーダンスをしているアイドルがいる」みたいな感じで「リニアモーターガール」が紹介されていた。

そのMVを見た時、本当に衝撃的だった。なんか変な動きをしながら「リニアモーターガー」とミニマルに繰り返している。

これってアイドルなの?と僕の中でいろいろなものが音を立てて崩れていった。

気が付いたら「Complete Best」(当時これしかなかったPerfumeのアルバム)をゲットしていた。

夢中になってネットを検索して見つけたアイマスとのMAD動画をみたり興味がつきなかった。

そして皆さんもご存じのポリリズムでブレイクして…。という流れだ。

約10年の時が過ぎて、当時は只の会社員だったちんさんが何の因果か今はFM FUKUOKAでお昼の番組のDJだ。その番組にPerfume大本彩乃ことのっちさんがゲストにくる。

あいにく聴く事はできないけど何故か今からドキドキしている。

ちんさんに出会わなければ、大人いなってこんなにも音楽を楽しめてなかったと思うし、好きなものを好きといえるようになったのもちんさんのおかげだ。

 

9/21 Perfumeの11周年と共に僕のPerfume10周年をPerfumeを知らせてくれたちんさんのFM FUKUOKAの番組にPerfumeがゲストで訪れる。

なんだかわからないけど10年かけてとっても大きな伏線を回収してくれる気がしているんだ。

 

2013年7月記 WT2 LV #prfm

Perfume WorldTour2nd ライブビューイング 鑑賞メモ

家に帰ったらAM0:00を過ぎているけどAM3:00に起床。
そして3:40分くらいに映画館に到着。 
そう、PerfumeのWorldTour2nd(以下 WT2)のライブビューイング(以下LV)を視聴するためだ。 

前回のWTはアジア4カ国を巡り内容を総括すると日本で行っているライブパッケージを
海外でもそのまま再現した感じだった。 

今回の欧州3カ国はどう魅せていくのだろう?というのも興味深い感じ。 
それと、決して都会ではないこの場所でしかもAM4:00スタートのLVに
どれだけ人があつまるのかというのが気になって仕方なかった。
一人だったらどうしようと本気で思っていた。

チャリで映画館についたら…。予想以上に人がいる。
京都にもこんなにPerfumeヲタがいるのかと 思ったらうれしくなってテンションアップ。
そのハイテンションのままtwitterの #prfm クラスタのTLを見ると 
みんな同じようなきもちだったようで安心した。
ただ、映画館によってはグッズが既に売り切れているとの 話題がちらほら。
テンションアップと焦燥感で購入予定でなかったツアータオルを購入。 
全体がショッキングピンクで白色のカタカナで「パフューム」と書いてある微妙なタオル。 
ファングッズというのは僕達に試練を与えるシロモノだと思う。

もう入場が始まっていたので私も着席。ファンクラブ先行でゲットしたけど一番端だ(涙) 
満席ではないものの7割位はうまっている。すごい(感涙)
シンガポールのLVの時は声援を送っても届かないし
どんな気持ちでみたらいいのかわからないと 戸惑いもあったんだけど今回はない。 
むしろ、最新のPerfumeが最高のPerfumeという事でそれが見れるだけでもうれしいという気持ちが勝っている。

シンガポールの時は開始時刻丁度に現地映像に切り替わったけど、今回のロンドンは変わらない…。 
4:10位にようやくLVの中継が始まった。
LVのロンドン公演はキャパ1000人のチケットが瞬殺だったので 
キャパ2000人の箱に変更になったんだけど、これもあふれんばかり満員だ。 
ロンドンのライブハウスは日本のとちがってまるでオペラハウスのようで、
3階まで席があるちょっと豪華な感じの 箱だった。
日本人と思われるのは2割以下であとは外人だ。 
あ、ロンドン公演なので外人はむしろ2割の日本人か。 
満員の場内からはPerfumeを呼ぶ手拍子に混じって「Kashiyuka!」とか「Aa-chan!」といった 
たどたどしい日本語のコールが聞こえる。どこの国でもかわらないので安心した。

カメラで写真をとっている人が多いなあとおもっていたら英語と日本語で 
・撮影、録音、録画禁止 
・ヒカリモノ禁止 
のアナウンスがながれた。 

みんなの「はーい」という返事(!これは驚いた)をして
ちゃんとカメラ等をしまっていた。 
あ~ちゃんの言う事は絶対なのは全世界共通のようでうれしかった。

結局15分程おして会場が暗転した。地響きのような歓声も日本と変わらない。
いやそれ以上だ。 どの曲でくるかなー。
とか思っていたら予想以上のものがきた。

三人の少しイフェクトのかかった声で 

「わたしたちは Perfume 
ここに来た 日本は遥か東 出会うために  
世界と 私たちと みんな ここに立つ  
日本とつながって 伝えるために 世界に」 

というSE!!

カンヌのYoutubeでの生中継でやっていた息をするのも忘れて見入ったあれだ! 
そう、Spending all my timeのExtend mixだ。 
プロジェクションマッピングも電動で動く衣装もまるっきりカンヌのままだ。
サイトに投稿された衣装のテクスチャが次々に生身のPerfumeに投影されていく。 
パフォーマンス的は寸分違わぬフォーメーションで動かないと
投影されている画像とシンクロしなくなるんだけど難なく3人はこなしている。

冒頭の台詞のように欧州にもPerfumeが日本が繋がっているというオープニングだ。

そしてMagic of Love、レーザービームとポリリズムと派手な楽曲を連発する。 
盛り上がる曲を使い果たして大丈夫かと本気で心配した。

お決まりの挨拶を英語でしたあとのMC。Magic of Loveにかけて
通訳の魔法をつかっていた。 通訳ではないあくまでも魔法だ。
FacebookのLikeは日本語では「いいね!」だという話をのっちのノチングリッシュ(伝わらない)でMC. 
みんなで「いいね!」を連呼。こんなに「いいね!」と言っているのはクレージーケンバンドくらいのはず。

MC後4つ打ちのビートとメロデディアスなピアノ。これはSEVENTH HEAVEN!ポリリズムのカップリングで
あまりライブではやらないのでレアだ。ロンドンの人は?と思うとみんなレアなのがわかっているらしく
すごくもりあがっている。4つ打ちのミニマルなビートと乙女な歌詞。「乙女ハウス」ここに極まれりだ。
レアな楽曲とロンドンで理解されているという事実に感動を隠せなかった。
たたみかけるようにヒット曲を連発してMCに突入。

PTAのコーナー(コールアンドレスポンスのコーナー)ではQUEENWe will rock you! をやった。
当たり前のようにロンドンの人も大盛り上がりだ。
最初のドン、ドン、パーはドンで手拍子、パーで両手を開いて斜め前にかざす。
でも地鳴りのような音はドンでもパーでも聞こえてくる!
画面を凝視すると皆リズムに合わせてストンピングしている!
そうか本場はストンピングするのか!

Perfumeの3人が天に右手の拳を天にかざして後ろを向く
フレディの特徴的なポーズをしたとこで会場のボルテージが明らかにあがった。
そして次の楽曲へ。

DreamFighterではステージ後ろのスクリーンに英訳された歌詞がでている
Perfumeの歌はどこか満たされない気持ちを歌ったもの多いなかで
この歌はストレートに前向きな歌詞だ。

「最高を求めて終わりのない旅をするのは」

で始まるこの歌はワールドツアーが、いやPerfumeがまだまだ夢半ばで
これからもやるぞという風に聞こえてくる。
個人的にはそんなに好きではないんだけどこの日は響いた。
いつもはやらない「その先まで!」コールを全力でしてしまった。

この後のチョコレイト・ディスコはロンドンでも一番人気だ。
今回のライブで一番盛り上がった。

アジアツアーではアンコール曲だったMyColorが最後の曲。
この歌は、あ~ちゃんの掛け声で最初に右手を空にかざす。
もちろんLVの皆もてをかざす。今回は日本だけでなく
10カ国に映像が配信されているとの事。
きっと、どの国もみんな手をかざしてひとつになれたと思うと感慨深い。
一体感溢れる多幸感につつまれて本編がおわった。

アンコールはシンガポールの「もう一回!」コールではなくハンドクラップのみだ。
ほどなくして3人が再登場してアンコールに突入。

アンコールのMCで
あ~ちゃんがたどたどしい英語で
「I don't think you're 
understanding everything
but, I feel,your passion 
and love for Perfume
Please keep loving Perfume.
Thank you」
と言っている。

2009年の代々木体育館での公演「ディスコ!ディスコ!ディスコ!」の最後のMCが
「うちらにはPerfumeしかないから見捨てんといて」というネガティブなMCだった。
これにはさすがに物議をかもしだしていたんだけど、今回のMCのkeep loving Perfume
さもすれば同じような意味になりそうだけど今の三人にはネガティブな要素は微塵もなく、やる気と自信に満ち溢れている。
カメラが切り替わって観客の方に向くと皆が手でハートマークを作っている。
keep loving に対するオーディエンスの返答だ。すごい本当に伝わっている。と思うと涙が溢れてきた。
この時だけは本当に現場にいない自分に後悔した。
きっとPerfumeのことが好きな気持ちで会場が満ち溢れていたに違いないはず。

MC後のアンコールの最後の曲は会場の人に選んでもらう趣向だ。

ねぇ
GLITTER

の3曲から。

ねぇの「君といると何処も特別にかわるよ」の歌詞も
GLITTERの「キラキラの夢の中で僕たちは約束をしたね」歌詞も
love the Worldというタイトルですら
Pefumeとファンの状況を表している気がするナイスな選曲だ。
こうした全く違う歌の意味を「ファンとPerfumeの関係」に転嫁するのが本当に上手い。
 
結局この日はGLITTERになった

「キラキラの夢の中で
僕たちは約束をしたね
その日がいつかくるまで
泣かないよ 思いだすよ
キミを祈って キミと笑って
キミと祈って キミと笑って」

僕たちは確かに、このキラキラの夢のようなライブでKeep loving Perfumeを約束した。

(Opening Movie)
M01. Spending all my time (Extended Mix) 
M02. Magic of Love 
M03. レーザービーム (Laser Beam) 
M04. ポリリズム (Polyrhythm) 
(MC-1) 
M05. Spring of Life 
M06. SEVENTH HEAVEN 
M07. スパイス (Spice) 
(Interlude Movie) (Handy Man / Instrumental) 
M08. だいじょばない (Daijobanai) 
M09. エレクトロ・ワールド (Electro World) 
(MC-2) ※ P.T.A. (Perfume と,パッ といっしょにあそぼう) のコーナー 
M10. FAKE IT 
M12. チョコレイト・ディスコ (2012-Mix) (Chocolate Disco 2012-Mix) 
(MC-2-1) 
M13. MY COLOR
 ~ Encore ~ 
(MC-3) 
M14. GLITTER (Perfume Global Compilation “LOVE THE WORLD” ver.) 
(Ending) ※S.E. : Spending all my time

あれから半年…(2014/05記) #Especia

僕が年末にEspecia va Bien OSAKA を観て大泣きしてから半年が経った。
僕の仕事は残念ながら低調だけどそれなりにやっている。
Especiaさんのライブも時間が許す限り観させてもらっている。

今から思うと、これまでの僕はEspeciaのメンバーの成長の過程を楽しんできてたんだと思う。
でも、最近ではどのライブにいっても安定して良質のパフォーマンスを見せてくれている。
MC以外はグダグダになってしまう事もなく、小さなトラブルがあってもメンバーも落ち着いて対応出来ている。
言い換えれば、「大丈夫なんやろか?」とか「何が起こるかわからない!」というハラハラやドキドキはなくなってしまった。
でもそれと引き換えに楽曲本来の素晴らしや、ダンスパフォーマンス、
そして、メンバーのキャラクターを最大限、楽しめるようになっていた。

失礼なのを承知で書くと、これまでは大人が考えたハードルをどこまでクリアーできるか?
今回はここまでクリアー出来たよね。という上から目線の楽しみ方をしていたし、
今までの「好きは」どこか目上から「めでている」という表現が適切だったのかもしれない。

だから本当の意味で僕がEspeciaを好きになったのはEspecia va Bien OSAKA 以降だと思っている。

はるかさんは歌唱の幅を
えりかさんは勢いと力強さを
もなりさんはストレートな歌声を
あかねさんはしなやかさと丁寧さを
ちひろさんは歌唱もダンスも表情たっぷりで
ちかさんは最年長の秘めた想いと切れのあるダンスで。

メンバーそれぞれの個性というスパイスが混ざった時の調和が今のEspeciaを唯一無二のものにしていると思う。

そしてそのスパイスをふんだんに盛りこんだEspecia史上初の1stフルアルバム「GUSTO」。
もう80'sとかバブルというアイコンだけに囚われることのない素晴らしい楽曲の数々。
もちろんメンバー皆の表現力も大幅に向上していて、ただ歌っているというのではなく楽曲のもついやらしさも表現できるようになっていると思う。
一筋縄ではいかないトリッキーな楽曲の数々も、Especiaのスパイスでパフォーマンスとして昇華できていると思う。


そしてEspeciaの皆が今しか出来ない事に、全てを賭けている姿はとても美しいし刹那的でもある。
もう人生の折り返しをとっくに過ぎている僕には全く存在しないキラキラした眩しいものだ。
年を重ねると守るべきもの、しがらみも増えて、人生を賭しての勝負など臆病な僕には到底できない。
だからこそ、応援しているEspeciaが目標を達成する事は、僕が目標を達成する事と同じだと思っている。
本当に自分勝手で迷惑な話なんだけど。

今後はもう周りの大人たちは嫌味なハードルを作ったりしないかもしれない。
それでも僕たちに歌とダンスを届けてくれるという事には変わりはないし、終わりも無いはずです。絶対。

もちろん、日々挫折したり思うようにいかなかったりする事もあるやろうけど、
メンバーそれぞれが思い抱いている大きな目標を絶対に達成して欲しい。
なぜなら先にも書いたように、それが応援している僕が達成するのと同じ事なのだから。

とにかく体調だけには気を遣って、現状より更なる高みへ駆け抜けていって欲しいと思ってます。

もっともっと沢山の人にEspeciaの歌とダンスが届きますように。

最後に、メンバーのみんながこれを読んでくれているという事は
2周年記念ライブも大盛況のうちに幕を閉じていると確信している。

Especia結成2周年おめでとうございます。

溢れんばかりの思いを気持ち悪い文章に載せてお祝いの言葉に。


結論:Especia大好き


「起こるミラクル 起こせ想い」 #prfm

そう、これはPerfumeのSweetRefrainの歌詞の一部だ。でも僕は京セラドーム公演が終わるまでは本当の意味がわかってなかったかもしれない…

9月某日いつものようにPTA(ファンクラブ)のサイトで京セラドームのチケットを申し込んだ。2日とも無事に当選してチケットが来るのを待ちわびていた。

12月某日、2週間前にようやく京セラドームのチケットが届いた。相変わらずPTAは僕に厳しい。もう何度目かわからなくなってきたけど、今回も良席ではなさそうだった。まあ、対バンツアーの時みたいに落選して行けないよりはいいと自分に言い聞かせてた。

そしてライブ当日。なんやかんや言っても浮かれポンチで京セラドームに到着。喜々としてグッズに並んだり真鍋さんの3Dスキャンに並んだりしていた。会場に入るまでに興奮がマックスになる。

開演の30分前になったのでいよいよ入場。京セラドームをライブで訪れるのは初めてだ。チケットとにらめっこして自分の席を見つける。一階席の最後列だった。自席についての第一印象は「正直、遠いなあ。」ライブは豆粒席でも自分で神席に変えてやれ!と人に言い続けてたので僕も微力ながら精いっぱい声援を送るよ…と心の中で呟きながら上着を脱いでPTA専用のTシャツ姿になって開始を心待ちにしていた。
すると隣の25歳くらいの前髪ぱっつん黒髪ストレートロングのかしゆか似の女性(以後K子さん)が僕のTシャツを見て「ファンクラブでチケットとってますよね?あの前の方(アリーナ)の席はどうしたら手に入るの?」という質問。正直その答えは僕が教えて欲しいやつだ。K子さんの勢いにおされながら「僕もアリーナ未体験なんです。」というとちょっと安心したような困ったような微笑みでK子さんが僕を見ていた。
見た目通りK子さんはかしゆかが大好きで沖縄から一人で参加している事がわかった。そのK子さんがいきなり自分の鞄を掘り返して焦っている。「目薬忘れた。この付近に目薬売っている場所ありますか?」と。もう開演予定時間まで20分切っている。近所のショッピングセンターを教えたけど間に合うかは微妙だ。それでもK子さんは意を決して僕に「鞄見といて下さいっ。」とだけ言い残してダッシュで目薬を買いに飛び出していった。

開演5分前。会場は熱気を帯びて4万人が手拍子をしている。ビジョンに映るチョコラBBのCMにすら声援が飛んでいる。でもK子さんはまだ戻ってこない…。会場が暗転した。と同時に「間に合ったぁ。」息を切らしながらK子さんが戻ってきた。K子さんが目薬を差し終わると同時にライブが始まった。
突然だけど僕は左利きだ。意識していないと手を挙げたりするのは左手を挙げてしまう。興奮して左手をあげると隣の人の右手と当たる。でも今回はあまり当たらない。あれ?と思ってK子さんの方をみると目が合ってニコっと微笑んでいた。 終演。感動のアンコールの余韻に浸っていた。ふと横向くとK子さんも感動してちょっと泣いていた。

退場時にK子さんに「もしかして左利きですか?」と思いきってきいてみた。 腕が当たらないのは二人とも左利きだというのがその時わかった。その後、よくある左利きあるるみたいな他愛もない話をしながらドームを後にした。「なえさんも明日も参戦しますよね?」とK子さん。喰い気味に「もちろん」と返す僕。するとK子さんは悪戯っぽい笑顔を見せながら明日のチケットを鞄から取りだした。そして 「私は今日よりも前の方なんですよ。アリーナじゃないけど。」と嬉しそうに報告してくれる。「僕も今日よりは前やで。どこかは忘れたけど。」とチケットを家に置いてきた事をこのときばかりは後悔した。そうこうしているうちにタクシーが来たのでお互い明日も楽しもう!とエールを交換してバイバイした。

2日目は1時間早く公演が始まる。前日に目ぼしいグッズも購入していたので開演15分前位に会場に入った。1階席の6列212番。これが僕の今日の席だ。昨日に比べたら近い豆粒がおにぎりくらいになった気分だ。

ふと昨日のK子さんもいい席だといいなあとおも出しなが自分の席を探した。もうその席以外は埋まっていて同列の人に「すいません。」といいながら通してもらい自席につこうとしたその時、「あー!」という声が。なんと隣が昨日のK子さんだ。4万人も入る京セラドームで二日連続で同じ人がとなりにくるなんて。K子さんも目をまるくして驚いていた。そして二人で「昨日よりいい席だねー。」とかいってたら暗転してライブが始まった。

K子さんも昨日よりノリノリだ。左利き同士なので手が当たらないというのがわかっているからか激しく動いている。ときおり目があってニッコリしているのは昨日と変わらない。 そして昨日と同じく感動のアンコールで幕を閉じ、これまた昨日と同じくK子さんはちょっと泣いていた
。 
僕もK子さんもまさかの2日連続となり同士に驚きながら、Perfumeじゃないけど改めて自己紹介して連絡先の交換をした。明日帰るとの事だったのでK子さんのホテルの近くでお好み焼きを食べる事にした。帰り道、演出で空から降ってきたPerfumeのメッセージ入りの風船をゲットしたのがご満悦なのか、ぴょんぴょんと跳ねるようにK子さんが歩いてついてくる。
お好み焼き屋さんでは、博多出身で夢をかなえる為に沖縄に住んでいる事。二人とも自宅にコーギーがいる事。一人で参戦するのはちょっと心細かった事。かしゆかへの愛×100。本当に一人で心細かったのか、K子さんはコロコロ表情を変えながらいろんな事を話してくれた。

そしてホテルまで送って行き、また次のライブで逢う約束をして別れた。 4万人の中で奇跡のような体験をした後だ。約束といっても次のライブも行くよね。とお互い確認しただけ。その約束だけで次のライブも隣になっている気がした。冷静に考えるとそんなことないはずなのに。
地元に戻って余韻に浸りながらとぼとぼ歩く帰り道。少し火照った体をクールダウンするかのように冷たい夜風に吹かれながらWalkmanから流れているPerfumeのSweetRefrain。この歌詞の意味が解った気がした。
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起こるミラクル 起こせ想い 
このままじゃ いけない 明日がいっぱい 
気持ちはきっと加速して 心が12000回転くらい 越えた頃 
次につながる 風を切って 
まさかというようなことを 次々と繰り返してきて 
まだ 追い越せない 届けたいの 
そう Sweet Refrain 
そう Sweet Sweet Refrain 

次はもっと上目指します~(2014/02記) #Especia

これは僕が初めてEspeciaを体験したときにリーダーのはるかさんが言った言葉。
その日僕は、たまたま京都で打ち合わせがありそのあと事務所に戻るのも面倒だったのでTwitterでやたら見るEspeciaのインストアライブが京都タワレコであるのを見つけて行ってみることにした。
予備知識はほとんどゼロだ。
現地に到着すると平日の18:30からという早めの時間設定のせいか人は10分前でも人はまばらだった。リハで音だしをちょっとして畳二畳(京間)あるかないかの狭いステージに定刻ちょうどに登場した。挨拶もなしにいきなり曲に。上手い!とおもたら被せだった。間違いだったみたいで、一度、止めて最初からやりなおし。今度はちゃんとオケだ。そしてまったくMCどころか曲紹介もなしにEspeciaは7曲連続で歌いきった。
当時は何も知らずにラップの曲でメンバーが乱入してきて関係ない人も巻き込んでハイタッチしながら歌っている姿に衝撃をうけてしまった。でもインストアライブが終わっても1stシングルのミッドナイトConfusionがどれかわからなかったw
勢いもあるしやたらバブリーな感じのする楽曲は好みだったが歌唱が不安定なメンバーもいるなーというのが最初に思った事。
最後に短いMCがあり丁度ミッドナイトConfusionのオリコンデイリーが19位だとはるかさんが話してた。つぎは何位やろ?上目指します。といったときに僕が一位を意味する指一本たてたら、はるかさんがそれを見つけて「いつになるかわからんけど絶対一位をとります!」と宣言。
僕はファンのみんなも当然一位をコールするとおもってたのに誰もしなかったのが意外だったしEspeciaのメンバーもまだ無理…みたいな空気が漂っていたのが不思議に思った。
ライブ後、通常版のCDを一枚だけ買って特典会に。正直メンバーの名前も全くわからなかったけど握手した。剥がされることはないけど僕に話すことがないのでどんどん勝手に進んでいってその日は終了した。
次の日から心のどっかに何かがひっかかっていたので翌週にあったマルビタワレコも行ってみることに。この日は歌唱はなくサイン会だけだったけど、ミーハーな僕はサインがもらえるというのにちょっと浮かれていた。今から思うと、もうこの時点で好きだったのかもしれない。(あとから解ったけどあかねさんの魔法にかけられているに違いない。)
DVD付きのほうを購入して挑んだサイン会ではるかさんが「先週もきてくれましたよね?一位の…」と初見の僕を覚えてはるのにビックリして言葉が出ず首をブンブン縦に振るのが精一杯だった。そしてはるかさんが何かを言ってくれようとしたところで、剥がされた。
そう僕がEspeciaを応援してるのはこの答えが知りたいから。ビレボアでの最後の定期ワンマンで聞こうかとおもったが、はるかさんの先制攻撃?「ツイート読みました」の言葉に挙動不審になってしまい終了。これはもう聞かないで取っておくことにした。

次のツーマン企画も、梅田クワトロも成功できるように微力ながら力添えしたいとおもっている。そしてきたるべき日、てっぺんとったらこの答えを教えてもらおうと思っている。

でも今は答えを聞くより、ただただ応援したい。きっと答えはその中にあると思っている。

Especia va Bien OSAKA(2013/12記) #Especia

最初から見れないし行かないよ。
ふてくされながら前日まで行かないときめてたのは今お気に入りのEspeciaの2ndシングル発売記念ワンマンライブだ。

 

知らない人もいるかと思うのでEspeciaの説明から。
Especiaは大阪堀江を拠点とするガールズグループだ。
デビュー当時から知ってはいたものの最初のキービジュアルで遠慮してた。
それが面白い音楽をやっている。80'sの無駄にゴージャスでバブリーな
ディスコ・ミュージックを当時を知らない子たちが歌って踊る。
でもメンバーの実力がコンセプトに追いついておらず、学芸会と揶揄される時期もあった。

 

ひょんな事から僕はEspeciaのライブにいくようになった。(この話も長くなるのでまた機会があれば。)
行く度にEspeciaのメンバーは今までできていなかった事が出来るようになっており、その成長を感じたくて僕は何度も足を運んだ。そして自分の事のように嬉しく感じていた僕がいた。
そう、この4月からの仕事が全く軌道に乗らない僕とは真逆で伸びていると実感出来るのがすごくうれしかった。
僕が仕事で得れてない実感を、Especiaの成長を感じる事で現実逃避をしていることも薄々は感じていた。

 

そう、僕がふてくされてライブに行かないと思っていた本当の理由は仕事が上手く廻せてなく、良く言えば最適配置、悪く言えば現職のクビを宣告されていたからだ。今月早々に来年1月からの異動を打診されていたのもあって気持が全くのらなかった。

 

そんな中、EspeciaのメンバーからのTwitterは努力と焦りの入り交じった、でも成功させたいというプレッシャーを感じてるのが手に取るようにわかるツイートが日増しに多くなっていた。
そして僕はライブ前日にマネージャーである清水氏のtweetをみてしまった。内容は以下のとおり。
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EspeciaOfficial 12月24日
Especiaを立ち上げて、まだ何の保証もない、曲もまだ未完なのに、清水さんが立ち上げるなら、って、メンバー決まってない時から出演決めてくれたのがROCKTOWNでした

 

EspeciaOfficial 12月24日
ひとつ何か結果を残す度に皆で喜んでくれて行く度に温かく迎えてくれたのがROCKTOWNでした

 

EspeciaOfficial 12月24日
ROCKTOWNでのワンマンはEspeciaにとって不可欠な通過点だと思ってました。平日で、年末で、クリスマス翌日で、状況はこの上なく悪いかもしれないですが、今回はどうしてもROCKTOWNにこだわりたかった

 

EspeciaOfficial 12月24日
明日はそういった想いも兼ねてEspeciaを見てもらえれば嬉しいです。ROCKTOWNでメンバーをどなりつけた事もあった。常に緊張で、なかなかメンバーもいいステージが出来たことがなかった。リリスクさんとのツーマンで、ひとつそれを乗り越えた気がした。そしてワンマンを迎えます。

 

EspeciaOfficial 12月24日
メンバーも成長している、お客さんにも恵まれている、楽曲も素晴らしいものを頂き続けてる。あとは、ワンマンで、お客さんはもちろん全てのスタッフも、全ての方を笑顔にして帰します。正直集客には苦戦してます。入りはよくないかもしれない。でも明日のワンマンはEspeciaにとっての記念日。

 

EspeciaOfficial 12月24日
拡散希望】12月26日大阪ワンマンライブ「Especia va Bien」の取り置きも対応致します。オフィシャルHP問い合わせでお送り下さい。本日24時までは対応します。関西の皆様。お待ちしております。
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僕は、いてもたってもいられなくなりチケットの取り置きをお願いた。そんな理由で見逃したらあかんやつだと強く思った。

 

そしてライブ当日。
今月に入ってまた仕事で大きなミスをした僕はこの日もリカバリーに奔走していた。
ようやく目処がついて大幅に遅れながらもライブ会場に到着した。取り置きしてもらっていたチケット購入し、いつもだったらダッシュで会場に入るのに今回は違った。ライブハウスの大きくて重い扉を開けようとしたけど僕は怖くなって開けれなかった。
もしEspeciaのメンバーがプレッシャーに負けて楽しめてなかったらどうしよう…盛り上がってなかったら…。そんな思いが頭をよぎった。
早く入ればいいのに、とりあえず手にしているビールを飲み干した。それでも決心がつかなかった僕は、一度大きく深呼吸して「よし。」と呟きながら勢い良く扉をあけた。
最初に目に飛び込んできたのはメンバーが満面の笑みで歌っている姿。メンバーも楽しめてる!オーディエンスも盛り上がっている!もうそれだけで来た甲斐がった。そう思うと同時に一気に涙が溢れてきた。まだ一曲も聴いてないのに。
頭の中が整理できずに、少しぼーっとしてたけどコートを脱いでライブを楽しむ態勢に。最後列から、するすると前に進んで、いつの間にか会場中段中央付近で声援をおくっていた。発声やダンスも僕が今まで見てきたのとワンランク上だった。練習に裏打ちされた自信やこのライブにかける想いを感じて終始涙が止まらなかった。
感情が高ぶりすぎて、隣に知り合いがいることすら気付かずに声援をおくっていた。その知り合いに不意に声をかけられ、涙してるのをみられたくないから照明をみて眩しくて目細めているふりをしたくらいだ。
すべての曲が終わってEspeciaは間違いなく次のステージにあがったと思うとまた涙が溢れ出た。

 

公演後の握手会で、「ここがゴールではなく次のステージのスタート地点ですよね。」というようなことを言ったけど上手く伝わらず「ここがEspeciaが最初にライブしたところやで。」という答えが返ってきた。今日は泣いてばかりの僕だけど、これも違う意味でも泣きそうになった。僕はメンバー全員に賛辞の句を言って握手会も終了した。(よく覚えてない)

 

Especiaは一つ大きな壁を自分たちの力で乗り越えた。
Especiaは上手くいっている。

 

そう。僕も異動になったことで腐っている場合ではない。
重い扉を開けて自分の力で乗り越えないといけないのだから…。

 

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清水マネ説明
Especia va Bien】の意味。スペイン、アスナール首相が就任当時に赤字だった財政収支を黒字に戻し統一通貨ユーロ導入を乗り切りユーロ諸国に向かってアピールした言葉。「Espana va bien」をモジリました。スペインは上手くいっている。Especiaも乗り越えよう。